日本文化に織りなすペルシャ

「長刀鉾」と「放下鉾」にペルシャ絨毯を納品 1982

 日本とペルシャの深い歴史的関わりから、ペルシャ絨毯も一役を担っている。唐草模様など絨毯の紋様は日本の芸術の一部にも受け継がれいる。都大路を彩る京都祇園祭の2台の鉾の飾り付けにペルシャ絨毯が使われた。昭和57年に「長刀鉾」と「放下鉾」の鉾飾りの取替え時期に、アナビアン・コレクションからペルシャ絨毯が納品された。

和服にペルシャ錦のデザインを再現 1987年

京都小泉が古代ペルシャ錦の柄を和装にデザイン。「アナビアン・コレクション」から伝統的な色彩と柄が「アナビアン」ブランドとして採用され、プーリー・アナビアンがファッション・アドバイザーとなる。

ヨーロッパのファッション界でも、オシャレの原点になったのがペルシャ錦。19世紀のヨーロッパ貴族はペルシャから送られた錦をスカーフ、ショール、肩掛けとして着飾った。

日本でも7世紀、8世紀奈良時代にシルクロードを通って伝ったモーチーフは、着物の柄の随所に見出すことができる。その文様は時代を経て繰り返し流行し、ブランド化し、京都の着物のなかにもよみがえった。