NICE Society

NICEとは、Nippon Iran Cultural Exchangeの頭文字です。日本とイランの文化交流を目的にした任意団体です。

所在地

〒650-0003 神戸市中央区山本通2丁目14-21Pal Mansion 6F ☎(078)231-6633

NICE Societyは、古代から続く日本とイラン文化交流の新しい架け橋です。

1300年前の飛鳥・奈良時代から関わりがあり、奈良正倉院の御物のなかに日本とペルシャの交流の歴史が垣間見られます。ペルシャからシルクロードを通り、正倉院に保存された螺鈿で装飾した楽器や唐草文様の錦などが人々のロマンを掻き立てます。


当時のペルシャ貴族のことが、古代中国の貴族の公式文書に記録が残っています。651年、イスラムの勢力が西から東へと拡大していくと、ペルシャを占領し、ペルシャの王子や貴族が唐の都、長安へ亡命しました。その時に貴族とともに陶芸家、織子、音楽家などの文化人や技術者が一緒に逃げました。ササン朝の最後の王ヤズデギルド3世はアラブの侵略者に囚われました。小さな少年であったその息子、ピールーズと宮殿の貴族たちが命からがら当時の文化財を避難させ、東方の中国まで逃れて生き残り卑路斯として知らせるようになりました。


その頃、飛鳥・奈良には、ペルシャ人が渡来し、都平城京造営のプランを作り、道路建設の監督をし、造園建設の指導をし、陶器・銀器・ガラス器ハオマ酒を教え、琵琶を教え、伎楽面、絹織物等など伝え、華やかなペルシャの文化がトレンドになり、当時の貴族たちは争って、儀式や生活に取り入れました。


歴史は繰り返すと言われるように、20世紀にもイスラムの勢力が王国のイランを占領し、王とその王子、宮廷貴族が追放され、当時の王の美術顧問であったラヒム・アナビアンが息子と娘とともに命からがら文化財をニューヨーク、ロンドン、ジュネーブ、大阪に避難させました。


シルクロードの終着点日本に伝わった文化財アナビアン・コレクションを中心に、関西のペルシャ母娘、プーリーとダリア・アナビアンは、歴史・古美術・食文化・音楽・あらゆる分野を通して日本各地で活動して半世紀になりました。

文化庁事業「Arts For The Future] 未来志向のイベント。ワークショップ展示会「観て、触って、聴いて、食べて感じる魅惑の国 ペルシャ5000年の美と伝統に思いを馳せる」2021年

ペルシャ陶器をガラス越しで眺めるのではなく、見るだけでは分からない陶器を実際に手にとり、その質感と重さを体感し、古代人の暮らし振りを追体験。