1970年代は、ペルシャ陶器と織物の展示会を近鉄百貨店上本町店にて定期的に開催。
キャビアとピスタチオ入りヌガーでおもてなし。
「日本人騎馬民族」の新説江上波夫文化勲章授賞記念イベントにて、シルクロードに関する頂点に立つ学者たちがパネルディスカッションを行った。
阿倍野近鉄百貨店のアート館で行われた江上波夫文化勲章授賞記念イベントでは、彼の考古学上の発掘品、人間国宝加藤卓夫氏の陶磁器、そしてアナビアン・コレクションの陶器と織物が一堂に展示された。三笠宮殿下もご来場され、ペルシャの歴代王をモチーフに織られた絨毯をご覧になる場面。
奈良・薬師寺にてペルシャ書道の作品を三笠宮殿下に献上 2002年
1995年、浜松楽器博物館でアナビアンコレクションからペルシャ伝統楽器が常設展示された。
セタール―静寂を誘う音
古代メソポタミアで生まれた撥弦楽器。ペルシャ語で“セ”は「三」、“タール”は「弦」の意味。
トンバック―無数の音色を出す ワイングラスの形状をした片面太鼓。皮の中心、周り、縁など叩く場所によって音色が違う。叩いたり、擦ったりし、弾いたりし、無数の音色を作り出す。何百年も前からレスリングの練習にリズムをとるために使われてきた。
タール―ギターの父 タールはペルシャ語で「弦」という意味。長い棹をもつ弦楽器はシルクロード沿いに広く分布。日本の三味線もこのなかまです。
ヴァイオリンの祖先―カマンチェ ヴァイオリンに進化。弓は手のひらを上向けに持つ。
「悠久のペルシア~錦と陶の美7000年~」浜松楽器博物館 2013年
錦
宝石のような刺繍は、宮廷のために織られ、重宝された。ヨーロッパ貴族向けには金糸や銀糸で織られた。
陶
金を含んだ顔料で陶器の表面に光沢を出したラスター彩。この技術は、一度14世紀にモンゴル軍の侵入によって技術が失われたが16世紀のササヴィー朝でこれらの陶器群が繁栄した。18世紀に再び技術が途絶えた。20世紀後半に加藤卓夫氏によって復活され、「加藤ラスター彩」として蘇った。
2011年11月2日[水]→11月14日[月]悠久のペルシャ
7000年の美と伝統を受け継ぐ アナビアン コレクションの開催
正倉院展が開催された同時期、奈良薬師寺門前でペルシャ文化財コレクションを披露。
和室の部屋でイランの国宝級の陶器や錦を無造作に並べた。
7000年前の巨大な素焼きの土器は間近ではめったに見られない。古代人は中に麦を保存していただろう。
ディスプレーは、ショーケースを使っていないので和風目線で低く鑑賞してもらえた。
アナビアン・コレクションのなかで代表的なペルシャ錦。人の手で織りなせる最も精密な織物の技術は、100年前に失われ、二度と織ることができない。
プーリー・アナビアンはペルシャの古典楽器サントゥールの演奏家、一世紀つづく王家の古美術顧問の家系
ホテル日航茨木 大阪 2Fのロビーの大きなガラスケースに7000年の歴史を持つ宝物を展示。
ペルシャ全土から出土した土器、青銅器、陶器金銀器、珠玉、タイル、石彫、動物の形の器、イスラム芸術、ペルシャ錦や、カシミール毛織物をインテリア―・デザイン風にディスプレー。
お子様から専門家までご満喫。紀元前の生活の調度品を見ると色んな時代の食文化を垣間見ることがでる。お子さんも展示品を見て名前を記帳。
ペルシャブルーの椀(12世紀)はヨーグルト用に使用したであろう。今でも、ヨーグルトは変わらぬ、古代と同じようなお椀で出される。動物の形をした器(4000年前)は、リュトンと呼ばれ、ワインを入れ、農家が飼っていた山羊や羊は、生活する上で大切だったので器のデザインに使われた。